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2022年03月25日

認知症・看護補助者研修会

認知症・看護補助者研修会

3/22の認知症・看護補助者研修会内容

「パーソン・センタードケアについて学ぼう」長谷川晃恵看護師

「身体拘束と認知症看護についてみんなで悩んで考えてみませんか?」飯田看護科長

〇「パーソン・センタードケアについて学ぼう」

現在当院でも認知症患者さんは多くなってきています。同じことを何度もお話しされたり、訴え続けたり、時にはBPSDを発症してしまうケースもあります。日々カンファレンスや医師と相談しながらケアにあたっていても、わかってあげられない感情やケアの達成感がなくもやもやとした思いをもっている看護師は少なくないと思います。しかし、今回のパーソン・センタードケアについて学び、5つの要素の重要性や満たされないニーズは何かを探ることにより患者さんの価値を高める行為に繋がっていくことを学びました。

その人の価値を尊重し介護・看護する側がその人の視点にたってみるのがパーソン・センタードケアであり、今後の看護に活かしていきたいと思いました。

〇「身体拘束と認知症看護についてみんなで悩んで考えてみませんか?」

身体拘束の座学後、実際に身体拘束を体験しました。ベッド上体幹抑制・両上肢抑制(無言でおこなう・転倒や転落が心配だから抑制させてもらう旨を説明してから抑制をおこなう)、車椅子ベルトを使用するパターン、4点柵の世界観を体験する、ミトン装着(無言でミトン装着をおこなう・大事なチューブが抜けると出血や肺炎発生の恐れがあって心配だからミトンを装着させてもらう旨を説明してから抑制をおこなう)を各グループに分かれ体験しました。掻痒感があってもかけない状態で、訴えることができない感情を体験するためマッサージ器を使用し掻痒感を誘発させて体験しました。体験を終えて体幹抑制や両上肢抑制をされていたら、必要性を説明されても頭に入ってこず、「ただ恐怖感だけがあった」「痒くてもかけない状態が辛すぎた」「上肢抑制は時間がたつと手首が痛くなってきた」「ミトンはすぐに手汗をかき気持ち悪い」など発表されました。当院でも身体拘束は安全な医療を提供するために行うことがあります。しかし、身体拘束を行わなければいけない現状について医療従事者側も倫理観や気持ちの良くない思いなど抱えながらおこなっています。多職種とのカンファレンスやベッドサイドカンファレンス、身体拘束をおこなっている理由は説明できるか?患者さんのためか?チームメンバーみんながそれぞれの倫理観があることを忘れずお互いの考えや思いを知ることの大切さや私たちのケアで悪化させることも、改善させることもあり、ケアに責任をもつことを再認識できました。みんなで体験し話あうことで自分の倫理観は間違っていなかったんだ、そんな思いもあるんだなど聞くことができ、とても意義のある研修会となりました。

sss

                                                                                                                   看護師 花房


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