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2023年03月02日

透析療法従事研修会レポート

 

透析療法従事研修会レポート

 

R5.2.16に透析療法従事者研修会が開催されました。

日本国内では透析患者さんのうち年間34000人の方が亡くなっています。透析導入理由で多いのが糖尿病腎症と腎硬化症です。腎機能は不可逆的な臓器であり主疾患による合併でのAKIを除くと根治そのものが難しくCKDに至ることが多いです。腎機能維持が困難になれば生体間腎移植または透析での治療が行われる事になります。

透析には大きく2種類あり、シャント増設や一時的なブラッドカテーテル挿入などによる血液透析と腹部にカテーテル留置して行う腹膜透析とがあります。腹膜透析は透析患者さんの3%に該当します。そのため多くは血液透析を利用することになります。血液透析は脱血でダイアライザーによる中空糸膜での分子間移動を利用して腎機能の代替を担っています。また血液透析には拡散目的のHDと拡散ろ過を行うHDF、間欠的なインターバルを置くIHDF、持続的に行うCHDF、水分のみを除去するECUM、血漿交換目的のPEなど多岐にわたる種類があります。多くが病院やクリニックにて行われていますが、在宅でも実施可能でありますが、メリットもデメリットもあります。

透析利用者さんは、健康状態はもちろん生活状況も観察していく必要があります。DW設定を基にある程度体重コントロールしますが、生活歴が変われば自ずとDW設定も変わっていくため現在のADLなども考慮して介入する必要があります。また透析患者さんは水分コントロールされていることもあり便秘になることが多い為、便秘予防が必要となります。あとはシャント増設部の感染リスクもある為、清潔に保つことも指導していく必要があります。 

研修会は医師も含めて参加者多数であり、皆一様に真剣に耳を傾けていました。今後は、日曜日以外透析が開始になる為、一層知識を共有していく必要があると感じました。

 

 

看護部 大野裕也

 

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